自転車事故では、自転車と何がぶつかる事故が多いと思うかしら?
よくある自転車の事故〜?やっぱり自転車と歩いている人がぶつかることが多いんじゃないかな〜?
実は、歩行者との事故よりも、自動車との事故の方が多いのよ。そして過失の割合によっては、自動車よりも自転車が悪くなることもあるわ。つまり、自転車の側が加害者になってしまう場合もあるということね。
え〜、それってどういうこと〜?
自転車の方が過失の度合いが大きくなってしまう可能性が高いものはいろいろあるのよ。例を挙げてみるわね。
え〜!みかも、傘さしてたり、携帯電話で話しながら自転車に乗ること結構あるよ〜。もしかして、自転車に乗ってるみかが悪いときは、自動車にぶつかって壊しちゃったら修理代を弁償しなくちゃいけないの〜?
そういうことになるわね。でも過失の割合があるから、全額弁償ということはないと思うわ。もしもそうなった場合は、自転車保険についている個人賠償責任特約や、単体での個人賠償責任保険などでの支払いということになるわね。
そっか〜、それならちょっと安心だね〜。
それと最近増えているのが、お年寄りが事故に巻き込まれるケースね。私のお客様でも中高生の乗った自転車がお年寄りにぶつかったり、お年寄り同士の自転車事故が多くなってきているのよ。こんな所にも少子高齢社会の影響が出ているということかもしれないわね。
そうなると、ますます自転車保険とか個人賠償責任保険の役割って大事だよね。
でも自転車保険とか個人賠償責任保険とかでも、保険金が出ないときもあるんだよね?
もちろんあるわ。そして保険金が下りないケースを知っておくことは、保険に加入するときに大切なことよ。自転車保険の下りない具体的なケースは下の一覧を見てね。
それから、基本的には自動車保険の対人・対物事故みたいに示談交渉はしてくれないから覚えておくといいわ。
もし、みかが自転車でおばあちゃんを轢いてしまったとしたら、みかは、そのおばあちゃんや家族とお話ししなくちゃいけないってこと〜?
そういうことになるわ。でもみかちゃんは、私が間に入ってあげるから大丈夫よ。
良かった〜。たまきさんみたいに、きちんとした保険代理店さんだと安心だね!
確かに親身に対応してくれる保険代理店さんの方がいいけれど、保険代理店は弁護士法違反になるようなことはできないの。だから示談を全て任せられるわけではないわ。できれば、各保険会社の火災保険や自動車保険などの特約で「示談交渉あり」の個人賠償責任保険に加入しておく方が良いわね。
最後に、火災共済の個人賠償責任特約で気を付けなくてはならないことがあるの。
いくつかの組合や会社では、○○火災共済という火災保険に似た共済に加入する場合があって、火災共済も火災保険と同じように個人賠償責任特約があるの。でも火災共済の個人賠償責任特約では、約款に記載されていることなのに補償できないと断られて揉めてしまうケースもあったわ。つまり、幅広い範囲であるはずの個人賠償の補償をされない共済があるのよ。
ちゃんと決まりごとが書いてあるのに補償されないなんて言われたら、お役所に言えばいいんじゃないの〜?
保険会社の場合は、監督官庁が金融庁だとはっきりしているから良いんだけれど、ほとんどの火災共済は、今のところ監督官庁が存在しないの。もしも火災共済と揉めてしまった場合は訴訟を起こして支払ってもらうかどうかになるわね。だから、損害保険会社が販売している火災保険の特約で個人賠償責任特約を契約する、または自動車保険の特約で個人賠償責任特約を契約するのがおすすめよ。
なるほど〜。じゃあ、みかは損害保険会社の個人賠償責任保険に入るよ!
大丈夫よ。みかちゃんは、火災保険の個人賠償責任特約を追加してあるじゃないの。
さ〜っすが〜。たまきさんだね!それじゃ、柴又の美味しいチーズケーキを買ってきたからお茶の時間にしようよ〜。