生命保険が出ないケース(1)

生命保険が出ないケース(1/2)

ひとみ(喜ぶ)

たま姉、おっはー!

たまき(驚く)

あら、ひとみ。「おっはー」っていつの流行り言葉使っているの?しかも今は午後3時よ!

ひとみ(じー)

まあまあ。私にとっては、おはようの時間なんだから。そんなカリカリしてるとシワが増えるよ。

たまき(汗)

……お気楽主婦は良いわね。それより今日はどうしたのかしら?

ひとみ(通常)

別に用事は無いんだけど、ちょっと近くまで来たから、たま姉の顔見に来たんだ。相変らず忙しそうだね。

たまき(通常)

まあね。でも今お茶にしようと思っていたところなの。ちょうど良かったわ。

ひとみ(微笑)

よかったー。そろそろお茶の時間かなと思って、お茶請けにお饅頭買ってきたんだ。一緒に食べよ。

たまき(喜ぶ)

あら、美味しそうね。じゃあ、ごちそうになろうかしら。それより近くに用事って、何だったの?

ひとみ(悩む)

実はさ、以前の職場の友達のご主人が最近、「うつ」みたいになっていて大変なんだって相談されてて、これから会いに行くの。食欲もなくて、夜も眠れなくて、覇気がないんだって。最近はどう対応したらいいか分からないって困ってるらしくてね。とりあえず毎日会社には行っているみたいなんだけど、もしかしたら長期でお休みとかになるかも……って。

たまき(困る)

あらあら、それは大変ね。それじゃあ、奥様も心配で気が気じゃないわよね。

ひとみ(困る)

そうなんだよ。まだ新婚さんだし、マイホームや子供も欲しいって言ってたし。楽しいことはこれからなのにね。

たまき(通常)

そうね。でも、うつ病は近年確実に増加していると言われているわ。テレビのコマーシャルなんかでも呼びかけているしね。まずはお医者様にみてもらうのが一番だと思うわよ。

ひとみ(疑問)

そうだよね。でもさ、もしも病気が良くならなくて最悪、自殺でもしちゃったとしても生命保険はおりるんだよね。

たまき(怒る)

必ずしもそうとは言えないの。生命保険に加入していたとしても、自殺の場合は免責期間があるから、必ず死亡保険金が出るとは限らないわよ。

ひとみ(驚く)

えっ、免責期間って何?

たまき(通常)

あら、知らなかったかしら?保険契約をする際に必ず約款をもらうでしょう?

ひとみ(納得)

あー、約款?なんか分厚い冊子だよね。あれに書いてあるんだっけ?

たまき(説明)

ええ、そうよ。約款にはいろんな約束事が書いてあるの。必ず「保険金をお支払い出来ない場合」などの項目は載っているわ。その中に「責任開始日から○年以内の被保険者の自殺は保険金が出ない」となっているわ。

ひとみ(疑問)

責任開始日から○年って、だいたい何年くらいなの?

たまき(説明)

この部分は保険会社によって異なるけど、従来は2年が多かったわ。でも、残念なことに最近は自殺をする人が増えてきて、2年じゃ短いということで3年となっている保険会社がほとんどよ。

ひとみ(悩む)

期間が伸びたんだー。それって「自殺をする前に生命保険に入っておこう」という人が多いって事なのかな?

たまき(説明)

そういう風にも考えられるわね。だいたい自殺を考える人は、経済的な理由や複雑な人間関係によるものからが多いわよね。お金が原因だった場合は、自分が亡くなる事によって、多額の生命保険金が入るからそれで残された家族の生活や借金の返済にあてようと考えるんじゃないかしら。でも残された家族は悲しいわよね。お金が入っても大事な人がいなくなってしまうのだから……。

ひとみ(怒る)

そうだよ。自殺は絶対だめだよ。確か誰か言っていたよね。「人の命は地球より重い」って。でも保険金が払われない場合って自殺だけなの?

たまき(通常)

生命保険が出ないその他のケースについては次のページで説明するわね。

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