教育費と学資保険(1)

教育費と学資保険(1/2)

ひとみ(喜ぶ)

たま姉、こんにちは〜。

たまき(驚く)

あら、ひとみが来るなんて珍しいわね、久しぶりじゃない。今日はどうしたの?

ひとみ(通常)

別にどうってことはないけど、春休みでゆかりが家にいたから遊びに来れなかっただけだよ。それでね、あの子って来年、私立中学を受験するから、色んな塾を見学したり体験入学したりしてたんだ。もう大変だったよ。やっと落ちついたから、たま姉の顔を見に来たの。

たまき(ウインク)

それはご苦労様ね。まあ母親なんだから当たり前でしょ。私なんて子供がいないんだから、そういう経験したくても出来ないわ。

ひとみ(微笑)

まあね。でもさ、たま姉なら良い教育ママになりそうなんだけどねー。いつも言ってるけど、早く子供だけは作っておいたら?結婚はいつでも出来るけど、子供はそうはいかないよ?

たまき(困る)

今は仕事のことで手いっぱいなのよ。もし子供がいたらこの仕事は出来ないかもしれないわ。だって、24時間お客様からの電話に出ないといけないし、休みもほとんどないし。まして私の性格からすると、子供が出来たら自分で育てないと満足しないと思うから。

ひとみ(通常)

まあ、そうだけどね。それにしても、たま姉はほんっとに仕事が好きだよね。

たまき(通常)

そうね。今のところは仕事が恋人ってところかしらね。

ひとみ(喜ぶ)

でも、早く人間の恋人が出来るといいね。あやちゃんに合コンお願いしてみたらどう?

たまき(汗)

ま、まあ、そのうちに……ね。そういえば、最近あやかが来てないのよ。あの子も何かと忙しいんじゃないかしら。

ひとみ(通常)

あやちゃんがここに来てないのはちょっと怪しい感じがするな。彼氏と上手くいってるのかな。

たまき(喜ぶ)

ふふふ、そうかもしれないわね。

ひとみ(疑問)

ところで、今回ひとみの受験に備えて色んな塾に足を運んだってさっき言ったじゃない?もう授業料が高くてびっくりしたよ。中学受験をさせる家はみんな結構裕福な感じだよね。やっぱり今は、格差社会で、裕福な人とそうでない人に分かれているのかな?

たまき(通常)

そうね、世間ではそう言われているわね。でも格差社会っていうのは、実際、仕事を頑張っている人たちがそれなりの報酬をもらっているかどうかじゃないかしら?やっぱり世の中って上手く出来ていて、頑張った人には良い結果が出て、努力をしない人や、悪い事をして儲けようとしている人にはそれなりの結果しか出ないんじゃないかしら?やっぱり神様はしっかり見ているのよ。

ひとみ(納得)

ふーん、そんなもんなのかな?

たまき(通常)

ゆかりちゃん自身が私立に行きたいって言っているけど、将来の目標とかはもう決まっているのかしら?

ひとみ(通常)

うん。あの子、お医者さんになりたいって言ってるの。だから大学は医学部に進みたいんだって。

たまき(驚く)

あら、すごいじゃない!小学生でしっかり将来の目標を持っているなんて素晴らしいことよ。ゆかりちゃんは頭が良いからまんざらでもないんじゃない。でも医学部となると費用もかなりかかるわね。私立大学の文科系や理科系の3倍以上はかかるんじゃないかしら?

ひとみ(悩む)

えー!そんなにかかるの?それじゃ、ゆかりにはお医者さんは諦めてもらうしかないかもなー。

たまき(怒る)

何バカな事言ってるの!子供がなりたいというなら協力してあげるのが親ってものでしょ。立派な夢じゃない。ひとみもパートでもして今のうちからお金を貯めておきなさい。

ひとみ(困る)

だってー。昼寝が出来なくなるし……。

たまき(激怒)

もう、ひとみっ!!普通の人は昼寝ばっかりしてないでしょ。あなたはいつも寝すぎなの。夜中までゲームなんかしてないで早寝早起きしなさい。

ひとみ(喜ぶ)

せっかくたま姉の顔を見に来たのに、そんな鬼みたいな顔しないでよー。ちゃんとわかってるってば。でも実際そんなにかかるとなると我が家も大変だな。ねえ、どれくらいかかるのか、もう少し細かく教えてくれる?

たまき(ウインク)

はいはい、わかったわよ。

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