アフィリエイトで稼ぐと税金がかかる？(2/3)
やっぱり、ひとみは昼寝してたけど、ちょうど起きる時間だったみたい。でもさすがひとみね。アフィリエイトのことを聞いたらすぐにわかったわ。
そんで「アフィリエイト」って何だったの？
アフィリエイトって言うのは、ホームページやブログ、メールマガジンなどの運営者と企業が広告掲載を通して業務提携することを意味するそうよ。要するに、ブログなどに広告を掲載し、閲覧者が広告主の商品などを購入すると広告主から広告掲載者に手数料が支払われるといったシステムのことね。ブログにたくさんの人が訪れてくれれば、多くの報酬を得るチャンスがあるみたい。
ふーん。あんまわかんないんだけど、ブログに広告載せると手数料で儲かるってこと？
ちょっと違うんだけど……。
さっきの話に戻るわね。あやかのお友達は会社の給料以外にアフィリエイトによる副収入があったということね？
まー、そういうことっぽいー。
会社でもらう給与所得以外の所得、つまりアフィリエイトなどによる副収入が年間20万円を超えた場合、確定申告が必要となるわ。逆に言えば、副収入が年間20万円以下の場合は確定申告の必要はないのよ。確定申告については、以前のコラム「確定申告入門」で解説しているから、そちらも読んでもらえると、より分かりやすいと思うわ。
ふむふむ。でもあたし確定申告したことないからよくわかんないや。
すごく簡単に言えば「一年間の所得を計算して、必要な所得税を納める」ことを確定申告と言うのよ。会社員なら源泉徴収で所得税を納入済みだから、基本的には確定申告の必要はないからね。
また、税法上の所得というのは収入から必要経費を差し引いた金額のことを言うの。例えば、アフィリエイトなどインターネットでの副業の場合は、毎月のインターネット接続料金などは経費として計上することができるわ。
ふーん。じゃあ、稼いだお金から必要経費を引いて年間20万円以下なら確定申告の必要はないってことよね？
その通りよ。でも必要経費とするためには必ず領収書を保存して計算しなければならないわ。毎月きちんとまとめておくか、帳簿をつけておくことが必要よ。これをしておかないと必要経費に計上できないし、逆に過剰な税金を払うはめになってしまうわ。
うっそー。じゃあ、領収書が無ければ経費にできないの？
いいえ、「領収書が出ない経費」というのもあるのよ。例えば、SOHOなど自宅で仕事をした場合の電気代や水道代、電話代などは「領収書が出ない経費」になるわ。仕事場と自宅が兼用になっていても、領収書は１枚で来るわよね。その場合は、仕事場と自宅の面積を按分して計算したり、仕事をした時間を計算して按分したり仕事用と自宅用の金額を区分して計算するのよ。
えー、そんなこと自分で計算しなきゃいけないのかー。他にも「領収書が出ない経費」って何かあるの？
そうね……。移動経費でも、バス代なんかはレシートや領収書が出ないわよね。でも副業に利用しなければならないきちんとした理由があり、いつ何を利用していくらかかったかなどをメモなどに残しておけば経費に計上できるわ。
そうなんだー。でもめんどくさいよねー。
経費をきちんと計算したり、経費にするための理由をまとめておくことによって、課税対象となる所得が少なくなるのだから、大事な節税方法なのよ。国民の義務として払うべきものはしっかり払わなくてはいけないけど、払わなくて良いものまで払う必要はないんだから。
確かにそうだけどー。
次のページでは、毎年副収入がある人の節税対策をお話しするわね。
