生命保険の歴史(1)

生命保険の歴史(1/2)

みか(通常)

こんにちは〜!たまきさん、おやつ買ってきたから一緒にお茶しようよ〜。

たまき(通常)

みかちゃん、いらっしゃい。今日はどんなおやつを買ってきたのかしら?

みか(喜ぶ)

じゃじゃ〜ん!今日はね、ケーキじゃなくて「大人のお菓子」で〜す。

たまき(驚く)

大人のお菓子って……?あら、みかちゃんにしては珍しく和菓子ね。でも、和菓子は大人のお菓子ってわけじゃないでしょ。

みか(通常)

そうなんだけど。和菓子って、パパやママみたいなちょっと歳の人が好んで食べてるイメージがあって、みかにとっては「大人のお菓子」って感じがするんだよね〜。

たまき(ウインク)

みかちゃんはケーキとかクッキーみたいな洋風のお菓子が好きだものね。せっかくの和菓子を買ってきて貰ったから今日は緑茶をいれましょうか。

みか(喜ぶ)

さんせ〜!

たまき(喜ぶ)

あら、これってとらやの羊羹じゃないの。とらやは老舗というだけあってとっても美味しいのよね。

みか(疑問)

ねえ、たまきさん。「しにせ」ってたまに聞くけど、どういうこと?

たまき(説明)

老舗っていうのはね、古くから何代も続く由緒あるお店のことを言うのよ。

みか(通常)

そうだったかも。それで、とらやさんは老舗だって言うけどいつ頃からあるんだろうね?

たまき(通常)

う〜ん、ちょっととらやのサイトを見てみるわね。……どうも創業は室町時代だそうよ。1543年頃には既に「虎屋」という屋号で営業していたみたいね。

みか(驚く)

1543年は、「以(1)後(5)予算(43)食う鉄砲伝来」だね〜。じゃあ鉄砲伝来の頃から和菓子屋さんやってたなんてすごい老舗だよね〜、たまきさん。

たまき(驚く)

鉄砲伝来の年を知ってるなんて驚いたわ。みかちゃんって、意外と物知りなのね。

みか(喜ぶ)

えへへ〜。実は、日本史は得意なんだ〜。でもとらやさんがそんなに昔からやってるお店だなんて知らなかったよ。ねえ、たまきさん、その間もこのようかんはず〜っと味は変わってないのかな?わ〜っ、このようかんすっごいおいしいよ〜!

たまき(ウインク)

さすがに改良を加えられて少しずつ味は変わっていると思うけどね。昔から味が変わってなかったとしたら、歴史を食べてるって感じがしてちょっと素敵よね。

みか(通常)

うん。みか、和菓子見直しちゃったよ〜。歴史があるってすごいね〜!そういえば、保険っていうのは、いつ頃からあるのかな?

たまき(説明)

生命保険なら、17世紀にお葬式代をまかなうために教会の牧師達がお互いにいくらかずつ出し合って積み立てていったのが生命保険の始まりだと言われているわね。

みか(納得)

17世紀っていうと1600年代だから江戸時代の前半くらいだよね。そっか〜、徳川家康の頃からあるのか〜。

たまき(通常)

ええ、それぐらい昔に基礎となるシステムが始まったということになるわね。でも、生命保険は日本で始まったわけじゃないのよ。

みか(喜ぶ)

あっ!みか、どこの国か分かったよ〜。

たまき(驚く)

みかちゃんにしては早いわね。

みか(喜ぶ)

だってそんなの誰でもすぐにわかっちゃうよ〜!当ててみよっか?

たまき(通常)

それじゃ、生命保険が始まったのはどこの国だと思うの?

みか(喜ぶ)

アメリカ!

たまき(汗)

残念でした。みかちゃん、アメリカは18世紀になって国ができたのよ。ほら、アメリカの独立宣言は1776年の7月4日でしょ。

みか(うっ)

え〜、そうだっけ〜?みか、世界史は苦手なんだ〜。それで、答えはどこの国なの?

たまき(通常)

生命保険が始まった国というのは、イギリスなのよ。

みか(怒る)

なんだ、イギリスだったんだ〜。みかの答え、惜しかった〜。

たまき(説明)

それでね、その生命保険の元となった制度では、年齢に関係なくみんなが同じ金額を払い込んでいたから、高齢者の場合は比較的少ない保険料で保険金を受け取ることになってしまったの。そのため、若者たちの不評を買って、10年ほどでなくなったといわれているわ。

みか(納得)

あ、そっか。お年寄りより若い人の方が長生きだもんね。でも、みかがその時代に生命保険に入っててもそういうことには全然気づかなかったかもしれないな〜。

たまき(ウインク)

みかちゃんらしいわね。でもね、この問題を解決した人がいるの。答えは次のページで。

みか(疑問)

え〜、誰なんだろ〜?

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