こんにちはー。たま姉、早速確定申告の件で相談にきたよ。
あら、ひとみ。いらっしゃい。もう確定申告の時期なのね。なんだか1年経つのが早いわね。私もそろそろ書類をまとめておかないと……。
うちのダンナも忙しくて領収書とかそのまんまだから、今から私がそれをまとめなきゃいけないんだよね。この時期になるとゆっくり昼寝も出来ないし、大好きなゲームもご無沙汰だもん。確定申告が終わったら1週間くらい何もしたくないな。
もう、ひとみったら……。年に1回の確定申告くらいはしっかりお手伝いしてあげなさい。いつも寝てばっかりで楽しているんだから。
そんなことないよ。家事はちゃんとやってるもん。
はいはい、わかったわよ。それで、今日は何を聞きに来たのかしら?
毎年ダンナの確定申告を手伝っているけど、1年に1回のことだから、いろいろ忘れちゃってるんだよね。
それは仕方ないわよね。まずは確定申告とは何かと言うところから説明するわね。
確定申告というのは、1月1日から12月31日までの所得を計算して、その翌年の2月16日から3月15日までに必要な所得税を納めることを言うの。簡単に言えば1年間に納税すべき所得税の精算手続きのことね。確定申告義務がある人は、事業を営んでいる個人が主になるわ。それと『必ず確定申告をしなければならない人』以外にも、『税金の還付を受けるために行う人』もいるから気をつけなければならないわね。
うちのダンナの場合は、個人事業主で所得税を源泉徴収されてないから『必ず確定申告しなきゃいけない人』に当てはまるんだよね。
そうよ。給与所得者、つまりサラリーマンの方の場合だと、通常は会社側で年間給与を計算して源泉徴収で所得税を納めているから基本的には確定申告の必要はないけれど、源泉徴収されている人でも確定申告の義務がある場合もあるのよ。下に一覧を書いておくわね。
ちなみに、源泉徴収についてはコラム第14回「年末調整」を参考にしてね。
そういえば、プロスポーツ選手や芸能人が確定申告をするのは、すごい年収だったり、個人事業主だったりするからだって、たま姉が前に言ってたのを思い出したよ。
ちょっとずつ思い出してきたみたいね。それと、もうひとつの『税金の還付を受けるために行う人』というのは、納めすぎた税金を返してもらう場合に行うの。源泉徴収されている人でも含まれるわ。
うんうん、去年もそんな話を聞いたような気がするなあ。そう言えば、退職してその年のうちに再就職した人は再就職先で手続きされているから確定申告しなくていいんだったよね。
よく覚えてたわね。ちなみに税金の還付申告は過去5年間さかのぼって申請できるから、知らずに申告していない人にとっては朗報ね。そろそろ確定申告の方法も思い出してきたかしら?
まずは税務署で確定申告書の用紙をもらって来てから……あ、それは当たり前だっけ。
うふふ、そうね。確定申告書の用紙は最寄りの税務署でもらってくる以外にも、郵送で取り寄せることも可能よ。国税庁のホームページで用紙をダウンロードして印刷したものを使うこともできるわ。また、国税庁ホームページで、画面の案内に従って金額等を入力すれば、税額等を自動的に計算して確定申告書を作成することができる「確定申告書等作成コーナー」というものもあるわ。
へー。自動計算してくれるなんて、国税庁のホームページも随分と便利になってきてるんだね。