ひとみと子供の保険入門(2)

ひとみと子供の保険入門(2/3)

ひとみ(通常)

たま姉、おはよう。

たまき(通常)

あら、ひとみじゃない。こんなに早くどうしたの?何かあったの?

ひとみ(困る)

やだな、たま姉、忘れちゃったの?

たまき(驚く)

え、何の話かしら?

ひとみ(通常)

お正月に実家に集まったとき、娘の保険のことで相談があるからお休み明けに事務所に行くねって言ったじゃない。だから私今日は二度寝しないで急いで来たの。

たまき(汗)

あら、そうだったっけ?

ひとみ(怒る)

もう。たま姉もあやちゃんもちょっと飲み過ぎだよ。うちのダンナ相手にたま姉は仕事のグチ言ってるし、あやちゃんはあやちゃんで彼氏のグチ言ってるし、もう参っちゃった。

たまき(困る)

だって、ひとみの旦那様ったら何も文句言わずに、うんうん聞いてくれるし、ホント聞き上手よね。だからつい……ね。ひとみにしては良い旦那様を見つけたわよね。

ひとみ(じー)

今の言い方って、何かトゲがあるんだよな?。

たまき(ウインク)

あら、そうかしら。それより、ゆかりちゃんの保険の話って何だっけ?

ひとみ(通常)

そうそう。うちの子、今年の春から小学校6年生になるでしょう。それで、中学は私立を考えているから進学塾に通わせたりしなきゃいけないし。それに公立に行くより学費がかかるでしょう。だからどうしたらいいかと思って、たま姉に相談に来たのよ。

たまき(通常)

そうだったわね。ところで、ゆかりちゃんが自分で私立に行きたいって言ったの?

ひとみ(微笑)

うん、そうなの。一人娘だから本人が私立に行きたいって言うなら行かせてもいいかなーって考えていたし。

たまき(驚く)

あら、二人目は作る予定じゃなかったっけ?

ひとみ(喜ぶ)

そうだったけど、ゆかりはもう11歳だし、私もこれから子育てはもう無理かも。今の生活のペースも崩したくないし、だから二人目はあきらめて、後は、たま姉とあやちゃんにお任せするね。

たまき(汗)

私は仕事が忙しいから当分は無いわね。その前に相手を探さなくちゃいけないし。あやかの方が先になるんじゃないかしら。

ひとみ(通常)

結婚はいつでも出来るけど、あまりにも高齢になってしまうと子供が産めなくなっちゃうよ。仕事もほどほどに未来の旦那様探しもした方がいいんじゃない。

たまき(説明)

わかったわよ。それよりゆかりちゃんの保険だけど、産まれたときに1件入ったわよね。確か学資保険は元本割しているから積立型の終身保険だったわよね。その終身保険では14歳で保険料の払い込みが終了し、15歳から解約返戻金(かいやくへんれいきん)が100%を上回るのよね。もし高校入学時に預貯金が無ければ、解約して入学金などに使うか、預貯金があれば解約せずに大学入学時まで残しておくか、将来の終身保険として考える、ということだったわね。

ひとみ(疑問)

以前はそのつもりだったんだけど、やっぱり私立中学受験となると、塾の月謝や中学校の入学金で結構お金が必要となるでしょ?だからどうしようかなと思ってたま姉に相談に来たの。

たまき(説明)

そうね、私立だと公立に行くよりは多少お金がかかるわね。でも確かに本人の意思なら尊重してあげたいところね。でも、あと1年しか無いから保険でどうにかしようとするのは難しいわ。高校や大学受験のことを見据えて、改めて保険を考えるのがいいと思うわ。

ひとみ(納得)

なるほどね。

たまき(通常)

それに全く預貯金が無いわけじゃないんでしょう。かずおさん、結構稼いでるじゃないの。

ひとみ(悩む)

そりゃあ、ゆかりが私立に通うくらいのお金なら何とかあるけど。それで全く預貯金が無くなってしまうのは不安だし……。

たまき(ウインク)

いくら私立といっても預貯金が全部無くなってしまうほどは掛からないわよ。それにゆかりちゃんは勉強出来るんだから、学費の高い進学塾じゃなくても大丈夫なんじゃない?そういった部分の金額を節約すれば中学受験に関してはどうにかなると思うわ。

ひとみ(通常)

そうかな。

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