高度先進医療と医療保険(2)

高度先進医療と医療保険(2/2)

たまき(説明)

ただ、その高度先進医療を受ける際に健康保険が適用される部分があるとはいっても、自己負担分を合計するとかなり高額な医療費になってしまうのよ。

みか(困る)

病気を治してくれるのは良いことだけどお金がたくさんかかっちゃうのは困るよね〜。

たまき(説明)

でも、どうしても高度先進医療が必要な場合もあるわ。例えば、がんで治療を受けている高齢の方などは手術が危険だったりするし、抗がん剤や放射線による治療の副作用が強くて行えない場合などもあるのよ。

みか(納得)

そうなんだ〜。その高度な医療じゃなきゃダメなときもあるんだね。

たまき(説明)

それにね、高度先進医療では体への負担が少ない手術をすることが可能になって、術後の回復もかなり早くなったのよ。今まで1ヶ月の入院が必要だった病気でも、高度先進医療を受けた場合は2週間位で退院出来るようになってきているわ。

みか(疑問)

つまり〜、手術にお金がかかっても、入院する日数は短くなったってこと?

たまき(喜ぶ)

まさにその通りよ。たとえば、以前は大きくおなかを切る開腹手術を行っていた病気でも、最近は医療技術の進歩によって、腹腔鏡下(ふくくうきょうか)手術という小さな穴を開けて行う手術ができるようになったの。それだと術後の痛みも少ないし、入院日数も短いし、何より傷跡が目立たないのよ。女性にとっては嬉しい事よね。

みか(喜ぶ)

なるほど〜。大きな傷が残らない手術ってできるんだね。今のお医者さんってすご〜い。

たまき(ウインク)

今までの話を総合すると、専業主婦のみかちゃんのような人でも、日額の給付金は10,000円くらい必要になる場合もあるかもしれない、ということになるわね。従来の医療保険では、1回の入院で120日の入院日数というのが主流だったけど、今の医療技術を考えると60日で十分だと思うわ。60日以上入院するような病気はそんなにないわね。強いて言えば、がんや心臓、脳の病気の場合かしらね。

みか(納得)

ふむふむ。やっぱり手術をするような病気になっちゃったとしたら、1日5,000円じゃ足りないよね。

たまき(通常)

そうね、みかちゃんの場合なら、日額10,000円の保障にしても月々3,000円程度で済むと思うわ。

みか(通常)

そっか〜、ちょっと考えてみようかな〜。そういえば、少しでも若いうちに入った方が保険料も安いんだったよね?

たまき(喜ぶ)

そうよ。誕生日が来る前、つまりみかちゃんが23歳になる前に変更した方が毎月何十円かだけど保険料は安いわ。一生涯支払うとなれば数万円くらい安くなるかもしれないわね。前にお話ししたこと覚えていてくれたのね。みかちゃんも少し保険のことが分かってきたみたいで私も嬉しいわ。

みか(喜ぶ)

えへへ〜。みかって賢い主婦だから、たまきさんに教えてもらったことを生かして保険料を節約することも考えてるんだよ。そうやって上手に浮かせたお金で美味しいケーキを買うんだ〜。

たまき(驚く)

え?みかちゃん、それって節約っていうのかしら?

みか(怒る)

言うの〜!節約なの〜!

たまき(通常)

ふふふ。今日はこのくらいにしてお茶にしましょうか。医療保険についてはまだまだ奥が深いから、一度じゃ話しきれないくらいよ。次は、みかちゃんの頭が冴えているときにでもお話しするわね。

みか(疑問)

やだなあ〜、たまきさん。みかはいつでも冴えてるよ?

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