「保険」対「貯金」(2)

「保険」対「貯金」(2/2)

たまき(説明)

例えば、みかちゃんが車の運転をしていて、誤って人を轢いてしまったとするじゃない。その時に一番心配するのはどんなことかしら?

みか(通常)

え〜っと……相手の人がケガしてないかが心配かなあ。

たまき(通常)

そうよね。幸いにも軽いケガで済んだときは良いけど、相手の方が大ケガをされたり、まして亡くなってしまった場合は大変よね。その場合は、相手の方の年齢や職業にもよるけれど、かなりの治療費や慰謝料が必要となるわね。

みか(納得)

そうだよね〜。相手の人も事故を起こしたみかの方もいろいろ大変だよね。

たまき(説明)

もしも、そういった事故を起こした時に、みかちゃんが自動車保険に入っていなかったらどうなるかしら?

みか(涙)

え〜!治療費とか慰謝料とかは保険で払えないから自分で払うってことだよね。でも、みかのおうちはそんなにたくさんはお金ないよ?みかとだんな様が死ぬまで働いても払えないかも〜。

たまき(説明)

自動車事故の場合は相手の方に大ケガを負わせてしまう可能性は高いわよね。でもね、必ずしも事故を起こすとは限らないし、大きな病気やケガをしないとは言い切れないわよね。100%安心という事は日常生活ではありえないわ。仮に1%でもリスクがあるのならば保険が必要よね。

みか(納得)

ふむふむ。

たまき(説明)

それに保険に入ることによるメリットは他にもあるわ。中でも一番重要なのは、事故の際の面倒な手続きや交渉なども一切を任せる事ができる事ね。事故やケガで動揺している時でも、専門の人が対応してくれるのは、大きなメリットよね。

たまき(通常)

ただ、億万長者とかならば「保険なんて必要ない、その分お金をためておく方がいい」と思っているかもしれないわね。

みか(驚く)

え?それってどういうこと?

たまき(通常)

それはね、大富豪はお金の心配をする必要がないからよ。アラブの石油王なんかはきっと何千億、何兆もの資産を持っているでしょうね。そんな人がお金の心配なんてするかしら?

みか(通常)

そうだよね、お金の心配なんかしないよね。きっとお札のお風呂に入ったり、たきぎの代わりにお札を燃やしたりするんだもんね〜。

たまき(説明)

……。ともあれ、保険に入る時の目的というのは、もしもの時の金銭的な保障ですもの。みかちゃんが車で事故を起こしたとして一番心配したのは、もちろん相手の方のケガや状態だけど、そこから先はやっぱり金銭的な事になってくるわよね。いくら誠意を持って謝罪をしても、それだけで許してくれる人っていると思うかしら?たぶんそんな人はいないと思うわ。もちろんきちんと謝ることは一番大事な事だけど、金銭面での保障がきちんとされないとなると、示談もしてくれないわよ。

みか(納得)

ふむふむ。なるほどね〜。やっぱり世の中お金なのかな〜。

たまき(通常)

お金だけが人生じゃないけれど、生きていく為にはやっぱり衣食住が大切よね。

みか(疑問)

イショクジュウってなんだっけ?

たまき(ウインク)

着ること・食べること・住むことの3つで、人間が生きていく上で基本となるもののことよ。この衣食住を維持していく為にも、お金は必要になるわよね。お金以外に必要なものは家族の愛情や友人との絆など……目に見えないものかしらね。

みか(困る)

そうだよね〜。みかの考えはちょっと甘かったかな〜?

たまき(通常)

でも、みかちゃんの発想は珍しいことではないわよ。みかちゃんもお金持ちになれるといいわね。

みか(喜ぶ)

みか、愛情ならたっぷりあるのにな〜。たまきさんにもおすそ分けしたいくらいだよ。

たまき(怒る)

私だって愛情はたっぷりあるわよ!

みか(通常)

あ〜、いっぱい喋ったから喉かわいちゃった。たまきさん、早くお茶にしようよ〜。

たまき(汗)

はいはい。今入れるわよ。ところでみかちゃん時間は大丈夫なの?

みか(喜ぶ)

うん。お茶飲んだらすぐ行くから大丈夫だよ。

たまき(ウインク)

食べ過ぎて、お腹壊さないようにね。

みか(怒る)

やだな〜、たまきさん。みかそこまで子供じゃないよ。ぷんぷん!

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