「保険」対「貯金」(1/2)
たまきさ〜ん、おはよう。
あら、みかちゃん今日は早いわね？どこかへお出かけでもするのかしら？
うん、今日はお友達と大岩プリンセスホテルのケーキバイキングに行くんだ〜。みか、嬉しくっていつもより早起きしちゃったから時間が余っちゃって……。
あら、そうなの。じゃあ私の分も美味しいケーキをいっぱい食べて来てね。さて、朝の掃除も終わったことだし、みかちゃんも一緒にお茶でもいかが？
わ〜い、ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えていただきま〜す。あ、そうだ、たまきさん。前々から思っていたことなんだけど、笑わないで聞いてくれるかな？
あら、何かしら？いいわよ。
どこのおうちでもそうだと思うけど、みんな何かの保険に入ってるよね？みかのところは、おうちの火災保険と地震保険、それに車の保険、あとは病気やケガをした時の医療保険でしょ、それにだんな様が死んじゃった時の生命保険、その他いろいろを入れて大体毎月３万円くらい払っているけど、これって普通なのかな？
そうね、家族構成にもよるけれど、ご夫婦のみの場合は同じくらいの方が多いと思うわ。お子様がいる家庭は、みかちゃんが入っている保険の他にも学資保険などに加入されている場合が多いから、支払っている保険料はもう少し高くなるでしょうね。
そうなんだ〜。みかも赤ちゃんが出来たら今より保険が増えるってことだよね。家計を預かる主婦って大変だ〜。
みかちゃんも主婦でしょ！
えへへ、そうだった。
話を戻してと……家計の負担に感じるかもしれないけど、保険はもしもの時に備えるものなのよ。もしも何かがあったときに保険があるのとないのでは全く変わってくるわ。
でもね、保険に入ってても絶対使うとは限らないでしょ？例えば保険に入ったつもりで貯金したらすごく貯まるよね？みかのおうちなら月３万円だから３万円×12ヶ月で年間36万円でしょ。10年したら360万円になるんだよ。そう考えたら保険料を払っているのがちょっともったいないなって思ったんだ〜。
なるほどね。みかちゃんの言うことはわかるわよ。でもね、前にもお話したと思うけど、保険というのはあくまでもお守りなのよ。保険に入っていても保険を使わずに生涯を過ごせることは、とっても幸せな事なのよ。
う〜ん。それはそうなんだけど……。
はっきり言ってしまうと、保険を使うような事態が発生した場合、一般的な家庭の預貯金額では賄いきれない金額になる事が多いのよ。
ふむふむ〜。そうかもしれないな〜。
