少子化問題(2)

少子化問題(2/2)

たまき(説明)

それでね、少子化の理由のひとつとして、年々初婚年齢が上がっていること(晩婚化)が挙げられるわね。2004年度は、全国の平均初婚年齢が夫29.6歳、妻27.8歳と前の年より0.2歳上がっていて、妻については13年上がり続けているのよ。

みか(納得)

みかは結婚が早い方なんだあ〜。あ、たまきさんはもう過ぎちゃってるね〜。

たまき(激怒)

そ、そうね!

たまき(説明)

まぁ私のことは置いておいて……晩婚傾向の結果として、第1子出生時の母の平均年齢も28.9歳と上がっているわ。これは前年より0.3歳上回っているのよ。だから第2子を考える頃には高齢出産の不安があったり、経済的な理由で子供を産めなかったりするのよね。他にも将来の日本に不安を感じて子供を産まないという人達も多いみたいよ。

みか(喜ぶ)

そうなんだ〜。みかはだんな様に似た男の子が欲しいなあ〜。

たまき(通常)

あとは、子供が欲しくても出来ないご夫婦が最近多いのよ。10組に1組の夫婦が不妊症だと言われているわ。

みか(疑問)

不妊症?

たまき(説明)

簡単に言えば、自然に妊娠することが難しい状態のことね。原因は様々だけれど、不妊症の治療のために病院に通って色々な検査をし、場合によっては高度な技術を使って子供を授かったりするのよ。でも保険が適用されないものも多いので、莫大な費用がかかるの。だから経済的な理由で治療を断念する人も多いわ。

みか(困る)

そうなんだあ〜。せっかく結婚したのに赤ちゃんができないなんてかわいそう……。

たまき(困る)

自治体によっては、不妊治療に関して助成金を出してくれるところもあるけれど、そういうところはまだまだ少ないのよ。この先保険が使えるようになれば良いのだけど、なかなか国が認めてくれないのよね。

みか(怒る)

偉い人達は無駄使いばかりしているのに、どうしてそう言うところに国のお金を使わないんだろうね〜。ぷんぷん。

たまき(説明)

結局、少子化が進むとこれから先、色々と大変なことが出てくるのよ。現在、日本人の平均寿命は年々伸びていて、男性は78.36歳、女性は85.33歳となっているの。その高齢者の年金を支えているのは今の私たちなんだけど、これから高齢化が進んで高齢者が増えるのに、少子化で若い人たちが少なくなってくると年金を支える若い人たちの負担が増えるの。それで年金が破綻するのではないかと言われているわね。

みか(驚く)

ひぇ〜。それじゃあ、みかがおばあさんになる頃には年金はもらえなくなるの?

たまき(困る)

もらえなくなる事は無いと思うけれど、年金の受給額が減額されたり、受給年齢が上がったりする事はあるかも知れないわね。そういう不安があるから最近の若い人たちは年金を納めないのよ。気持ちはわかるけど、やっぱり国民皆年金だから、納めて欲しいわよね。

みか(通常)

うんうん。そうだよね〜。

たまき(説明)

でも国の年金に関する不安は誰にでも少なからずあると思うのよ。だから将来に備えて、自分自身で貯蓄をしたり、保険会社の個人年金に加入したり、金融商品を購入したりと今から少しずつ準備していくのよね。

みか(納得)

ふむふむ。

たまき(ウインク)

将来への不安を減らすために、時代時代に合ったライフプランを提案していくのが私たちファイナンシャルプランナーの責務だと思っているわ。

みか(喜ぶ)

みかのグチからでもたまきさんのお仕事につながるんだね。たまきさんってすご〜い。「亀の甲より年の劫」だね〜。

たまき(激怒)

年は余計よ!!!

みか(喜ぶ)

あ、そうだ、ケーキのことすっかり忘れてた。たまきさん、早く食べようよ〜。

たまき(激怒)

たまには人の話を聞きなさいよ!!!

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